「健康な心」。言うは易し行うは難しなテーマである。
産休に入ってキャリアは停滞し、重い体は言うことを聞かず、行動と交友の範囲が狭まって、最終的に心の健康が損なわれる……という事態に陥ることを恐れてこの目標を定めた。具体的に気にしてみたことは以下の通り。
生活リズムの維持 - ホルモンバランスの変化によりお昼寝をすることが増えると聞いていたので、昼夜逆転はしないように「朝はお布団から出る、夜はお布団に入る」というのだけは守った。起床後に朝ごはんを食べてもう一度眠る日もあったけれど、昼過ぎまでお布団から出ないよりはマシなはず。
食生活の維持 - 社食の恩恵にあずかれなくなってしまい、自分で食生活を整える必要に駆られた。そもそも産休前から自分のレシピレパートリーに飽きつつあったこともあり、「いつもの食材で新しいレシピに挑戦する」というのを定期的にやってみたところ、簡単で美味しくてかつ新鮮味のあるものがいくつか見つかった。
行動と交友の維持 - 疲れやすくなった結果出不精になったので、とにかく「毎週夫以外の誰かに会う」ようにしていた。うちに来てもらったこともあったし、庭園でお散歩したり、カフェでだらだらしたり、お昼休みにランチだけ一緒に食べたり、いろいろ。みんな遊んでくれてありがとう。
という感じで今のところ「健康な心」を保てている。
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月始めに夫の昇進祝いで腕時計をプレゼントしたら、月末に早めのプッシュギフトとして腕時計をプレゼントされて、結果ふたりで久々のアナログ時計生活をすることとなった。
ここ一年くらいはダイビング用に買った GARMIN Descent Mk2S を普段も付けて、スマホから通知を受けたり運動やら睡眠やらをトラックしたりしていた。ワークアウトも全部これで記録していたし、起床アラームもこれだったし、フェイスを好きに編集できたり一週間充電しなくても大丈夫だったり、機能だけで言えばどう考えてもスマートウォッチに軍配が上がる。が、普段遣いでは一番大切なデザインがあまり好みに合っていなかったこともあり、残念ながら最近は少し疎遠になっていたというのが実情だった。ダイブコンピュータとしては信頼の置けるものなので今後も使うけれど。スマホが iPhone だったら Apple Watch を使っていたかもしれないけれど現時点では Android を使っているから、 Pixel Watch の進化に期待である。
アナログ時計、というか機械式時計は知れば知るほど奥深くて、機能性というよりも面白さや宝飾品・装身具としての魅力から蒐集されているのだと言うのが分かってきた。私はクォーツ式のものにしたけれど、夫の選んだものは手巻きだから、彼の腕は常にチクタク音を纏っている。かわいいね。
これは最近見てとっても面白かった動画。ちょっと欲しい。
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ハリポタの舞台を鑑賞した。そんなことあるのかと言われそうだが、私は幼少期にハリポタを通らず、大学生になってから小説を(途中まで)読んだ人間だ。だから舞台を観るとなってから慌てて映画を観て、ストーリーを一応最後まで把握して、会場でパンフレットを読みつつ同行者からレクチャーを受け、ようやく少し追いつけたかなと言う程度の状態で開幕を迎えたのだった。
舞台芸術は役者だけでなく舞台装置のクオリティに影響されるところも大きい。その点今回の舞台は常設会場で上演されているから、演出に驚かされるシーンがいくつもあった。特にタイムリープ時。それから、美山加恋さんのマートルは完璧にマートルで感動した。字幕版で観た映画のマートルからずれることなく日本語のマートルを顕現させていて、それだけでも観にきて良かったなと思えるくらいに素晴らしいマートルだった。そもそも歌を伴わない舞台に明るくないので、全体的に早回しなセリフが多くて大変そうだなあと思ったりもした。
さらには、なんだか自分の視点が保護者のそれに近くなっているという事実を突き付けられたりもした。幕間で真っ先に口にしたのが「子育てって難しすぎない??」ということだったからだ。小学生の時にハリポタに触れていたらもっと違う感想が出てきたのかもしれない。舞台に限った話ではないが、コンテンツと向き合う行為はむき出しにされた複数の価値観と向き合う行為でもある。なんなら友達の結婚式に参列した後にも似たようなことを感じた。とにかく私の中の子どもの視点はとっくに失われているのだということは、今後子どもと向き合う上で忘れてはならないことのような気がしている。
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おわり。カバー画像は結婚式でもらった高砂のお花たち。