cover image

子が無事に百日祝いを迎えた。お食い初めをして、記念写真を撮り、不思議そうな顔で鯛を見つめる子を抱き上げて「もりもり食べてすくすく育ってね〜」と撫でた。退院時のおしゃれ着として買った50-70サイズの服は、当時はぶかぶかだったのに、今やぴったりとフィットしていた。

成長曲線の上の方をうろうろしているうちの子は、どこに行っても「月齢の割にしっかりしてるねえ」と言われる。が、当然ながらまだ三ヶ月しか生きていないし、ごはんだってまだ食べられない。ふたりの親を見分けられているのかどうかもよく分からない。それでも著しく成長していることは確かで、首はほぼ座ったし、寝返りの練習もするし、親につられて笑うことも増えた。声を出したときの愛らしさも、泣き声のけたたましさも、日増しに強くなっている。このまま月齢に合わせた発達を遂げてくれることを祈るばかりだ。

そんな子が、来月から保育園に通うことになった。そういうわけで今月は入園申し込みやらなんやらの手続きに追われていた。まだ小さいあかちゃんを長時間預けるなんて、という罪悪感のようなものは不思議とあまり無い。復職のタイミングについては夫ともいろいろ話したし、子のことはもちろんお金のことや自分のキャリアなど、考えることは様々あった。ただ、やはり一番大きかったのは我々は子育てのプロではない、ということで、子がかわいいからこそちゃんとした環境で見守ってもらいたい、という気持ちが夫婦ともに強かったのだ。見学に行った園の枠が空いていて、雰囲気を気に入ったこともあり、早めに入園させることにした。この選択がどう転ぶかはまだ分からないけれど、今は「おともだちが出来るといいねえ」と話しかけながら、持ち物すべてに名前を書いたりしている。

あかちゃんを三時間ほど抱っこしながら映画を観た。

ミルクをあげる時間だけはちゃんと守ったら、半分くらいは起きてスクリーンを見つめてくれていた。私は「4DXだよ〜!」とゆらゆらしながら椅子係をやっていた。楽しかった。子が自らの意思で観たい映画を選ぶようになった時、また一緒に観に行けたらそれはとても幸せだろうなと想像して、早すぎる感傷に浸った。

それはそれとして、この異常なほど暑い夏に熱源であるあかちゃんを抱っこし続けているのはきつかったので、今度はベビーカーで行こうと心に誓った。

おしまい! 来月は慣らし保育と初子連れ旅行の予定だよ!