無事に第二子を出産した。妊娠記録③に書いた通り今回は会陰切開をせずに済み、そのおかげかとても元気な産褥期を過ごせている。二度目でも深夜授乳はしんどく、既に「母乳育児なんてやめてしまえ! 解散!」みたいな気持ちになってはいるが、それ以外は概ね順調である。というか元気すぎてよく動いてしまい、逆に回復が遅くなりそうなほどに体調は良い。体力があって本当に良かった。ちなみに今回夫が用意してくれた退院後の「妊娠中食べられなかったものディナー」は生ハム祭りだった。
新生児育児そのものへの不安は前回の経験のおかげて大分緩和されているが、それでも生活はまた激変したし、適応するまでには時間を要する。退院後の生活において前回と圧倒的に違うのは当然ながら第一子の存在である。上の子のお世話はほぼ夫が担ってくれていて、しかも保育園にも継続して通わせられているけれど、週末なんかはもう大変。新生児ひとりに対して大人ふたりでお世話を回せていたあの頃とはやっぱり違う。わちゃわちゃ。しかし、本質的にストレスを感じているのはお世話の大変さに対してではなく、どちらかというと十分に可愛がれていないという点に対してだ。イヤイヤ期とまではいかないけれど自我を見せつつある一歳児はとっても可愛くて、今までよりも子ひとりに対して割ける時間が減ってしまったのがさみしい。でも新生児は新生児で目を離せない今だけの魅力があって、当然ながら手もかかる。自分がふたりいればいいのに、子どもたちから溢れ出る可愛さと生命力とを抱きとめきれていないのが、この瞬間だけの愛らしい姿を十分に見ることが出来ていないのが、大切な思い出が指の隙間からこぼれ落ちていくのを止められずにいるようで、苦しい。しかしながら子どもが二人になったことで新しく生まれる光景も当然あり、それも非常に面白いというのだから、なんとも贅沢な悩みである。そういうわけで、新生児を触りたがる一歳児に「やさしくなでる」を教え込んだり、授乳中で手が離せない私の目前で絵本が折り曲げられていくのをなんとか止めようとしたり、産後ケア入院中に夫から送られてくる上の子の動画を見て今すぐに抱きしめたい気持ちになったり、というような生活を送っている。
ところで、先月書いた肉体の主導権は、何となく取り戻しつつある感覚がある。今はスポ根母乳育児をやっているのでまだ新生児の栄養源として生きている側面が強いが、休みたければミルクを使えるし、しゃがむのもうつ伏せも思いのままだし、あの産前の異常な眠気もなくなったし、自分の体は自分のコントロール下にある、とある程度は感じられている。あと数日は産後ケア施設に滞在している予定なので、退院後からは産後ダイエットも本格的にやっていこうと思う。現在の体重は産前+6kgです。
以上、を7/31に投稿しようと思っていたのに、頭痛でひっくり返っていたら8/1になってしまっていた。子は預けてとにかくよく眠ったのでもうすっかり元気です。