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こちらは 情報系を勉強する女子大生 Advent Calendar 2017 25日目の記事です🙌

こんばんは! クリスマスですね! 皆様はいかがお過ごしですか。私は昨日まで伊豆・熱海クリスマス旅行をして(iPhoneの画面を割って)きました。
情報系を勉強していない人と一緒に行ったのですが、バスの待ち時間にアドベントカレンダーについて「そもそもアレなんなの」「なんでアレやってるの」などの質問をされ、割れたiPhoneを撫でながら説明しました。伊豆で。

そこで今回は『情報系を勉強する女』についての話をしてみようと思……ったのですが『情報系を勉強する女』を増やしたい話になってしまいました。
情報分野に関わっていない方でも読めるように書いたつもりです。また、今回は女性にフォーカスしましたが、『ダイバーシティ』はジェンダーだけではなく人種や宗教など様々な観点から必要とされているものです。それではよろしくお願いします。

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「情報系」「エンジニア」などのワードからどんな人を想像しますか?
薄暗い部屋で大きなディスプレイに向かう男性、もしくは明るい部屋で薄いラップトップPCを開いた男性をイメージする方が多いと思います。そうなんです。実際、情報分野で活躍する女性はまだまだ少ないのです。様々な企業や団体が女性向けのプログラミングイベントを企画するなどのアプローチを取っていることもあり多少改善されつつありますが、まだまだ十分ではありません。

今回私は『情報系を勉強する女子大生』と銘打たれたアドベントカレンダーに参加してこの記事を書いていますが、これもその不均衡を是正しダイバーシティを改善する活動のひとつです(23日目のあさりさんの記事)。ということでバイナリジェンダー支持者ではないのですが、女性と情報分野について書いていきます。勉強の話はあまり出てきません。

どうして『ダイバーシティ』?

情報分野の女性を増やしてダイバーシティを推進するために多くの活動が行われている、と書きましたが、これは差別の撤廃や均等な教育・雇用機会の実現を目指すものです。人間の約半数を女性が占めているというのに情報分野には男性ばかり、というのはどう考えてもおかしな話なので、教育やアウトリーチの活動を通して女性が情報分野に触れる機会を増やし、情報分野に興味を持った女性を支援することが求められています。将来的にはそういった活動が必要ではない社会になってほしいですが、残念なことに今はまだ『ダイバーシティ』という言葉を広めている段階でしかないように思います。

また、特に情報分野においてはより多くの人にとって良い製品を提供することを狙ったものでもあります。ただコードを書くだけなら女性を増やす必要など無いのかもしれませんが、そんな業界から女性でも男性でも誰でも使いやすい製品が生まれるとは思えません。製品の規模が大きくなればなるほど、女性ユーザーを逃してマーケットの規模を半分にしてしまうことをどうにか回避する必要が出てきます。様々な人間がいる環境で互いに影響し合いながら生活したり仕事をしたりすることで視野や価値観が広がり、より活発で魅力的な職場環境が出来上がります。そこからイノベーションが生まれ、結果的に会社や社会に利益をもたらすのです。(では利益が無ければ差別を放置していいのかと言うと全くもってそんなことはないのですが、特に情報分野でダイバーシティが推進されている理由には純粋な差別撤廃だけではなくイノベーションを求める面が含まれていることも事実です。)

情報分野で生きるメリット

男性が多い環境だからモテます♡ 結婚しやすいです♡ みたいなことは言わないので安心してください。

体力的ハンディキャップが比較的少ない

これが一番です。男女間での肉体的な差はどうしようもないので、ハンディキャップを減らす方向で考えていきましょう。

技術職においては個々人の能力を最大限に発揮させ生産性を高めることが非常に重要です。そのためフレックスタイム制を導入していたり、ある程度のリモートワークを許可している会社が多く、それ以外にもペーパーワークが少なかったりするなど効率化が図られています。私はまだ大学生ですが、卒業研究関連のことは全て家から出来るので授業やゼミがない日はほぼ登校していません。生理等でしんどいときは毛布を抱きしめながらキーボードを叩いています。

ライフイベントに対応しやすい

他の業界と比べて働き方が自由なので、男女を問わず子育てをしながらでも働きやすいという声をよく聞きます(私は未体験なのでなんとも言えませんが)。転職が盛んである、家でもどこでも勉強できる、など産後の再スタートがしやすい業界であるとも言えます。
また、転職や海外転勤がしやすかったりもするので、自分のやりたいことにどんどん挑戦出来ます。

……とふたつ書きましたがここまでの内容、女性だけではなく誰にでも嬉しいことだと思いませんか? 他にも色々あると思いますが、様々な人間が働ける環境を整えることは働く人々全員にとってメリットが多いのです。

自動化が進み今まで以上にエンジニアが求められる時代、各企業が優秀な人材を逃さないために様々な工夫をしています。自由で実力主義的で流れの早い業界、というのが私の印象です。

嬉しくない話もしよう

情報分野の特徴はとにかく変化が早いことです。これには良い面もたくさんありますが、反対のことも多くあります。
技術のサイクルが早く付いていくのが大変だったり、メールやチャットの導入により紙面よりも手軽にやりとりが出来る分不要な問い合わせが増えてしまったり。

女性の社会進出やダイバーシティの推進も他の業界より進んではいますが、十分な議論が尽くされ大多数からの納得を得てから行われているわけではありません。最近でも Google の anti-diversity memo をはじめとする問題があちこちで話題になっています。

しかし今を生きる人間として、いつ見られるかも分からない議論の決着を指を咥えて待つなんて無理な話です。やりたいことをやりたいだけやって生きていくためには社会を待たずに自分から意見を発信し、議論を押し進めるしかありません。賛同してくれる人も増えてきた今だからこそ、ここで流れを止めずに情報分野の女性を増やしたい、そのためにはまず『情報系を勉強する女』を増やす必要があるのです。

この記事が「情報分野の女は毎日はっぴ〜に生きているよ!」と言う内容の話ではなかったことからも分かるように、情報分野に足を踏み入れても良いことばかりではありません。それでも日々色々なことを考え、刺激を受け、コードを書くことで少しずつ成長することが出来る、楽ではないけれど楽しい場所だと思います。

少しでも興味を持ったらまずは『情報系を勉強する女』になってみませんか?
『情報系を勉強する女』を応援しながら一緒に勉強してみませんか?

このアドベントカレンダー企画を通して情報分野に関わる人が増えてくれたら嬉しいです。

あさりさ〜ん!! 企画ありがとうございました〜!!