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    GRUB が Windows を認識しなくなった、のを直したメモ。SummaryBefore$ sudo update-grub Generating grub configuration file ... Found background image: /usr/share/images/desktop-base/desktop-grub.png Found linux image: /boot/vmlinuz-6.1.0-9-amd64 Found initrd image: /boot/initrd.img-6.1.0-9-amd64 Found linux image: /boot/vmlinuz-5.10.0-21-amd64 Found initrd image: /boot/initrd.img-5.10.0-21-amd64 Warning: os-prober will not be executed to detect other bootable partitions. Systems on them will not be added to the GRUB boot configuration. Check GRUB_DISABLE_OS_PROBER documentation entry. Adding boot menu entry for UEFI Firmware Settings ... doneFix: Enable os-prober by modifying /etc/default/grub# If your computer has multiple operating systems installed, then you # probably want to run os-prober. However, if your computer is a host # for guest OSes installed via LVM or raw disk devices, running # os-prober can cause damage to those guest OSes as it mounts # filesystems to look for things. GRUB_DISA
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    深夜3時。目を閉じて乳を吸う乳児を眺めながら、自分が深夜の暗い部屋を怖がらなくなったのはいつのことだろうかと物思いにふける。窓の外から微かに聞こえるてんとんてんという謎の音。ぐずる子を抱いて狭い部屋を歩き回る儀式めいた動き。どれもこれも、小さな自分は怖がっていたであろうことばかりだ。夜を怖がらないことも、子の泣き声だけで起きることも、人生のあるタイミングでは不可能だと思っていたことが今自然に出来ていて、意外な喜びがある。子は育つ。勝手に育つ。毎日ミルクを吐き、たまに排泄物を撒き散らしながらも日増しに大きくなり、出来ることが増え、感情も感覚も爆発的に広がっていく。産前も産後も親になった実感を持てずぼんやりとしていた私を横目に、新生児はあっという間に乳児になってしまった。あまりの速度に驚き、既に新生児の時期を懐かしむ気持ちすら芽生えてくる。私は生活の変化に弱く、0歳児との生活にも最初は戸惑いを感じていた。そもそも細切れの睡眠が辛かった。それでも置いていかれないようにとあれやこれやと世話を焼き、様々なことを調べ、子を観察するうちに、こちらも最近ようやく親であることに、新しい生活に慣れてきたような気がする。先月「行動は感情に先立つ、と信じて生きている」と書いたが、生活の変化が行動の変化を引き起こし、今の感情があるのだろう。子の方も私たちと過ごすことに少し慣れて、お互いに心地よい生活の形を探り合っている。子どもとの暮らしは変化に事欠かないが、親になったからといって今までの生活すべてを捨てなければならないわけではない。先日初めて人に子を任せて、夫と二人で映画を観てきた。友達にも遊びに来てもらっているし、子連れでカフェに行ったりもする。育児を通して親も変容するのは当然だが、子との時間と他の喜びとを程よいバランスで楽しめるようになれば、自分にとって大切なことはある程度続けられるように思う。かといって変化自体も悪いものではない。子はかわいいし、子を愛する夫も愛おしい。変化に負けないと同時に、変化そのものを楽しむ、そういう大人の姿を見せつづけたら、大人になることを悲観せずに育ってくれるかもしれないと思うから、これからも多くを諦めることはせずにいきたい。未だ言語を持たないこの子も、いずれは夜を怖がり、そして夜を楽しむようになる。はやく一人で生きていけるようになってほしいと願いながら、そう
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    子どもを産んだ。だいたいのことは妊娠記録②に書いた。会陰は切ったしそこそこの後陣痛もあったが全て正常の範囲内で、要するに「安産」だったし、その後も大きなトラブルに見舞われることもなく退院の日を迎えた。帰りついた我が家には助産師などおらず、ただ育児初心者の私と夫と、眠る、不快を訴える、宙を見つめる、以外の行動を示さない生まれたての新生児とだけがいた。子の命は私たちの手中にあった。ちなみに帰宅後最初の食事では、夫が「妊娠中食べられなかったものセット」と称して用意してくれた生の魚介類やナチュラルチーズなどで生春巻き大会をやった。生活は激変する。昼夜を問わず数時間おきに授乳を行い、細切れにされた残り時間で生活を維持する。子の体重を気にかけ、母乳やミルクの量にも不安を抱え、慣れない授乳や沐浴で身体を痛めながら日々を過ごすようになる。全ては子を中心に回る。眠ってばかりの生き物と暮らすことにも慣れてきたかな、と思う頃には子のほうも世界に慣れはじめ、「魔の三週目」と形容されるぐずり泣きが始まるらしい。先が思いやられる。それでもなお、家に来たその子は光であった。新生児の眠る部屋では穏やかな時間が流れ、私たち親はまるで羽虫のようにそのやわらかな命に吸い寄せられる。頬を撫で、手を握り、抱きしめてみては理解し難い可愛らしさに動揺する。仕事を休みながら、つかの間の平和を享受する。叶わないとは知りつつも、他のことを全て放り出して、今この瞬間だけを慈しみたいとすら思う。寝不足でも、排泄物をかけられても、ただ願うのは健やかな成長のみだ。行動は感情に先立つ、と信じて生きているから、兎にも角にも子への愛を表現してみている。新生児は可愛らしいが、それと愛とはイコールではない。子を、子との生活を、子を育てる自分を長く愛するためには多少なりとも努力と工夫が必要になる。愛があるから頑張れる、のステージに立つためには、まず愛を育まなければならない。そんなことを考えずにただ毎日「かわいいね〜♡」と言って愛着を形成できるならばそれで良いが、あいにく私はそこまで器用ではなかったから、命の脆弱さや先行きの不透明さに対する不安は飲み込んで、ただ愛と理性とだけを表に出すように心がけている。……というようなことを産後ケア施設でぼんやりと考えた。新生児との暮らしは基本的には想像していたよりもずっと楽ではあったが、生活の変化その
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    2023年5月に元気なあかちゃんを産み、長くて短い妊娠期間が幕を閉じた。所謂コロナ禍にあってもこちらの希望に最大限寄り添ってくれた医療関係の方々、産休育休のみならず妊娠中の働き方の変化も快く受け入れてくれた同僚、遠近問わず見守って応援して支えてくれたたくさんの人々、妊婦生活を明るく楽しい素敵な思い出にしてくれた夫、誰ひとりとして欠くことの出来ないあたたかな10ヶ月だった。あかちゃんはほわほわしていて、でも既に意思の萌芽は感じられて、泣き声にも一応の個性があり、なんとも不思議な存在だ。親子ともに初心者であり今はお互いに距離を探り合っているが、非日常が日常へと近づくその過程もまたいつか振り返って楽しかったと言えるように過ごしていきたい。ということでここからは 妊娠記録 - 妊活〜妊娠初期 の続きを書いていく。欲しい物リストも一応公開しているので、もしなにか贈りたくてたまらない人がいたら見てね!※ 本記事は全て個人の体験を記録したものでしかなく、医学的な裏付けなどはちゃんと調べていません。妊娠中期(5-7ヶ月)いわゆる安定期に入り、マネージャー以外のチームメイトにも妊娠を打ち明けたり、少し広い家に引越したり、子どもがいる知り合いに話を聞いたり、と本格的に養育の準備をしはじめたのがこの頃だった。安定しているはずのこの時期にメンタルの調子が崩れかけたりもしたが、体は元気だから適当に外出してリフレッシュすることも出来て、そこまで大事には至らずに済んだ。つわりの時期に寝てばかりいたこともあり体力の低下が著しく、このままでは困るからと軽い運動を再開した。ありがたいことに会社のヨガやピラティスのクラスがいくつか妊婦OKだったので、友達と一緒に参加したりしていた。性別が分かり、お腹が膨らんできてうつ伏せが苦しくなり、胎動を感じるようになった。名前について本気で考え始めたのもこの時期だ。7ヶ月からは妊婦健診の頻度も高くなり、出産が近づいているのを実感したりもした。胎動これは人生で一度も感じたことのなかった不思議な感覚だった。初めて胎動を認識したのはベッドで横になっているときで、「急にお腹がぎゅわっと動いてびっくりして眠れなくなっちゃった」と家の Slack に残っている。空腹でおなかが鳴ったりするのとは違って全く予想のつかない、私の意思や感覚とは全く無関係に起こる体内の動き、というのはな
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    眠っていたかわいい電子ペーパーデバイスを活用してあげたくなったので、夫と一緒におうち掲示板を作りました。というか夫がだいたい作ったあとで私が割り込んで微調整をしました。ハードウェアに明るくない私でも開発することが出来たので、簡単に記録を残しておきます。私たちにしては珍しくノーコード開発です。What We Wanted: 欲しかったもの私たちがぼんやりと欲しがっていたものはおうち掲示板のようなもので、やることリストやおかいものリスト、カレンダーなど、家庭生活に必要な情報がまとまった物理ダッシュボードでした。目に入るところにそういった情報があると意外と便利ですが、使いやすいものを作るのは意外と難しいのです。今までは壁掛けのホワイトボードに手書きでなんとかする、という運用をしてきましたが、毎回TODOを整理して書き直すのは少し面倒なように感じていました。また、大きなタブレットを吊るすことも考えましたが、ちょうどいい位置にコンセントが無く、手書きのほうが早いようなことも意外と多いので、結局実現しませんでした。今回は M5Paper を使いたかったこともあり、ホワイトボード + やることリスト用電子ペーパー、というスタイルにしてみることに決めました。What We Implemented: 作ったものカバー画像にあるとおりの TODO リスト表示デバイスを作りました。M5Paper にはマグネットもついているので、先述のホワイトボードにくっつけて設置しています。今回使ったものは以下のとおりです。M5Paper: タッチ操作可能な電子ペーパーを搭載した M5Stack のコアデバイス。今回はタッチ操作は実装しませんでした。UIFlow / M5Flow: M5Stack シリーズ向けの開発環境。ビジュアルプログラミングと MicroPython でのプログラミングに対応していますが、今回は前者を使ってみました。Notion: Notion にカンバン形式のタスクボードを作り、その内容を M5Paper に表示することにしました。実際に組んだブロックはこんな感じになりました。写っている範囲では、右下にQRコードを出してみたり、電池残量メモリを力技で表示したりしています。カラフルでかわいいですね。ノーコードでの開発には、初心者に優しいこと以外にも、ブロック同士の依存関係が分かりや
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    「健康な心」。言うは易し行うは難しなテーマである。産休に入ってキャリアは停滞し、重い体は言うことを聞かず、行動と交友の範囲が狭まって、最終的に心の健康が損なわれる……という事態に陥ることを恐れてこの目標を定めた。具体的に気にしてみたことは以下の通り。生活リズムの維持 - ホルモンバランスの変化によりお昼寝をすることが増えると聞いていたので、昼夜逆転はしないように「朝はお布団から出る、夜はお布団に入る」というのだけは守った。起床後に朝ごはんを食べてもう一度眠る日もあったけれど、昼過ぎまでお布団から出ないよりはマシなはず。食生活の維持 - 社食の恩恵にあずかれなくなってしまい、自分で食生活を整える必要に駆られた。そもそも産休前から自分のレシピレパートリーに飽きつつあったこともあり、「いつもの食材で新しいレシピに挑戦する」というのを定期的にやってみたところ、簡単で美味しくてかつ新鮮味のあるものがいくつか見つかった。行動と交友の維持 - 疲れやすくなった結果出不精になったので、とにかく「毎週夫以外の誰かに会う」ようにしていた。うちに来てもらったこともあったし、庭園でお散歩したり、カフェでだらだらしたり、お昼休みにランチだけ一緒に食べたり、いろいろ。みんな遊んでくれてありがとう。という感じで今のところ「健康な心」を保てている。・月始めに夫の昇進祝いで腕時計をプレゼントしたら、月末に早めのプッシュギフトとして腕時計をプレゼントされて、結果ふたりで久々のアナログ時計生活をすることとなった。ここ一年くらいはダイビング用に買った GARMIN Descent Mk2S を普段も付けて、スマホから通知を受けたり運動やら睡眠やらをトラックしたりしていた。ワークアウトも全部これで記録していたし、起床アラームもこれだったし、フェイスを好きに編集できたり一週間充電しなくても大丈夫だったり、機能だけで言えばどう考えてもスマートウォッチに軍配が上がる。が、普段遣いでは一番大切なデザインがあまり好みに合っていなかったこともあり、残念ながら最近は少し疎遠になっていたというのが実情だった。ダイブコンピュータとしては信頼の置けるものなので今後も使うけれど。スマホが iPhone だったら Apple Watch を使っていたかもしれないけれど現時点では Android を使っているから、 Pixel Wa